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体験記
【PR】AGAの遺伝は父方・母方どちらが強いのか。治療1.5年目に、今さら調べてみた
公開日: 2026年6月22日

AGAは遺伝する。
そのことは薄々知っていた。
でも「父方か母方か」を調べたのは、治療を始めてから1年半が経った頃だった。
遅い。
「母方の祖父を見ればわかる」という話
薄毛と遺伝について調べると、必ずといっていいほど出てくる話がある。
「母方の祖父がハゲていると、自分もハゲる可能性が高い」というものだ。
この話、完全に間違いではない。
でも、正確でもない。
なぜ「母方」という話が出てくるのか
AGAに深く関わる遺伝子のひとつに、AR遺伝子がある。
アンドロゲン受容体をコードする遺伝子で、AGAの発症に関係している。
このAR遺伝子は、X染色体の上にある。
ここが重要だ。
男性のX染色体は、母親から受け継ぐ。
だから「母方の遺伝子がAGAに影響する」という話には、一定の科学的根拠がある。
母方の祖父(=母親のX染色体を渡した人物)の頭部の状態が、孫の男性に影響しうる、という理屈だ。
単なる迷信ではなく、遺伝学的な文脈がある。
ただし、それだけで決まるわけではない
ここからが「正確ではない」部分だ。
AGAに関わる遺伝子は、AR遺伝子だけではない。
研究によると、AGAには多数の遺伝子が関与しており、X染色体以外の常染色体上にも影響する遺伝子が存在することがわかっている。
つまり、父親から受け継ぐ遺伝子も、無関係ではない。
日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインでも、AGAの遺伝的素因として「父親・母親双方の家族歴」が言及されており、片方のみを判断基準にする記述にはなっていない。
「母方の祖父がハゲていれば必ずなる」は誤り。
「父方に薄毛がいなければ大丈夫」も誤り。
どちらも、リスクの一部を示しているに過ぎない。
遺伝があっても発症しない人、遺伝がなくても発症する人
遺伝的素因があることと、実際にAGAを発症することは、イコールではない。
遺伝子はあくまで「かかりやすさ」の素因であり、発症には年齢・男性ホルモンのバランス・生活環境なども絡む。
家族のほぼ全員が薄毛でも、一人だけ影響が少ないケースもある。
逆に、家族に薄毛がほとんどいないのに発症するケースもある。
「遺伝だから仕方ない」でも「遺伝がないから安心」でもなく、あくまで確率の話だ。
私が治療を始めた理由は、遺伝の確認ではなかった
正直に言うと、治療を始めた時、家族の薄毛状況を詳しく確認したわけではなかった。
鏡で見た。
車のガラスに映った。
「進んでいる」と思った。
それだけで十分だった。
遺伝が父方か母方かを調べてから治療を決めた人は、あまりいないのではないかと思う。
「なっているかどうか」が、行動のきっかけになる。
遺伝の出どころは、後から調べることになる。
治療を始めた経緯については別の記事に書いた。
遺伝的素因があるなら、早めに対処する意味がある
AGAは進行性の疾患だ。
遺伝的素因がある場合、放置すると進行し続ける可能性が高い。
逆に言えば、医療的な対処を早めに始めることで、進行を抑えられる可能性がある(効果には個人差があります)。
「40代からでは手遅れ」という不安については別の記事でも書いたが、気づいた時点で始めることに意味はある。
そして遺伝の父方・母方を調べることより、治療の選択肢を知ることの方が実用的だと、今は思っている。
どのクリニックがどんな治療をしているかは、以下にまとめている。
まとめ
- 「母方の祖父を見ればわかる」はAR遺伝子×X染色体の話で、根拠がないわけではない
- ただしAGAに関わる遺伝子は多数あり、父方の影響もゼロではない
- 日本皮膚科学会のガイドラインでも「父方・母方双方の家族歴」がリスク因子
- 遺伝的素因があっても必ず発症するわけではなく、なくても発症することもある
- 「父方か母方か」より「今の状態をどうするか」の方が行動につながる